食べる、少年。

好きな物を「好きだ」というためのブログ

ネイチャー番組信者は良い人間なのか

「シマウマのしま模様は、肉食動物に対するカムフラージュ」は誤りだった! 最新のしま模様の有力説とは!? #ダーウィンが来た
https://togetter.com/li/1157260

 

という記事がTwitterで話題になっていた。僕はこの番組を見たわけでもないし、この番組自体を批評したいわけでもないんだけど、ふと思うことがあったので少しまとめておく。

 

この前に福島の秘湯に行った。そこは無人駅からさらにローカルバスで2時間ほど山に入っていくという正真正銘の秘湯だ。

 

そこのボロ宿に一晩泊まった僕は、宿番の爺さんの(政治批判から年金の話まで)お腹いっぱい愚痴を聞かされた。大体の話は聞き流してしまったのだけれど、その中でどうも引っかかっている一言があった。

 

「俺はもうNHKも見るのをやめた。時々見るのは動物番組くらいだな。」という言葉だ。

 

この言葉がどうして引っかかったのかというと、このセリフを聞いたのはその日が初めてではなかったからだ。このセリフは僕の周りからも結構聞く。

 

曰く、「規制ばかりのテレビがつまらない」「やらせに飽きた」「バライティーは同じことの繰り返し」…etc

 

バライティー好きで、学生の頃は一日12時間くらいバライティーを見ていた僕が、「昨日見たバライティー番組」の話をすると、時たまピシャリと【テレビ見ない宣言】をされる。それも「テレビ見てるやつはバカだ」と言わんばかりの口調で。

 

そういう人に限って、ヒストリアだとかダーウィンみたいなサイエンス番組だけは肯定したりすることが多い。

 

なんだかなぁ(´-`)

 

いつもこの話になるとため息がしたくなる。

 

僕は、きっとそういう人は「損をする」という感覚が敏感な人なんだと思う。

 

人間は損と得を同じ天秤で測れない生き物だと聞いたことがある。一万円をどこかで落としてしまった後、一万円を拾っても損した気持ちになるそうだ。どこかの大学の研究によると、損の感情は、得の感情より、2倍〜2.5倍強いという。

 

バライティー番組を見ても何も残らない。サイエンス番組なら知識ないしは知見が身につく。何も残らないバライティーは時間の無駄だ。

 

そう考えれば、確かに損しないという感覚が無意識に働いてもおかしくない。

 

でも、時たま腹をかかえて笑っちゃうバライティーもあるんだけどね。

 

僕は、「バライティーだから」って切り捨てないで、面白いものは面白いと正当に評価できる人間になりたいなと思う。でも、こんなこと言ってても僕自身以外と無駄なこと、嫌がったりしちゃうんだよな…

 

結果、自省の文書になってしまいました。